WEBサイトから新規顧客を獲得したいけれど、「どうすれば検索で見つけてもらえるの?」と悩んでいませんか?その答えは「SEOキーワード選定」にあります。
本記事では、WEB初心者でも今日から実践できるSEOキーワードの選び方を、具体例を交えながら丁寧に解説します。無料ツールの使い方から、実際のキーワード配置方法まで網羅していますので、ぜひ最後までご覧ください。
SEOキーワードとは?まず基礎を理解しよう
SEOキーワードの基本概念
SEOキーワードとは、見込み客がGoogleやYahoo!などの検索エンジンに入力する言葉やフレーズのことです。
例えば、あなたがホームページ制作会社を経営しているなら、「ホームページ制作 東京」「WEB制作 料金」といった言葉がSEOキーワードになります。
検索エンジンは、WEBページに含まれるキーワードを分析して「このページはどんな情報を提供しているか」を判断します。そして、ユーザーの検索意図に最も合致するページを上位に表示させる仕組みになっています。
なぜキーワード選びが重要なのか
適切なキーワードを選ぶことは、WEB集客の成否を左右すると言っても過言ではありません。
キーワード選定が適切な場合:
- ターゲットとする見込み客にピンポイントで情報を届けられる
- 問い合わせや資料請求などの成果につながりやすい
- 競合が少ないキーワードなら早期に上位表示できる
キーワード選定が不適切な場合:
- アクセス数が伸びない
- 訪問者がいても問い合わせに繋がらない
- 競合が強すぎて上位表示が困難
つまり、キーワード選定は「どんなお客様に」「どんな情報を」「どのように届けるか」を決める、WEB集客の設計図なのです。
実践!SEOキーワードの見つけ方3ステップ
それでは、具体的にどうやってキーワードを選べばいいのか、3つのステップで解説します。ここでは「リフォーム会社」を例にして説明していきます。
ステップ1:自社のサービスから洗い出す
まずは、あなたの会社が提供している商品やサービスを書き出してみましょう。
リフォーム会社の例:
- 提供サービス:キッチンリフォーム、浴室リフォーム、外壁塗装、屋根修理
- 対応建物:戸建て住宅、マンション、店舗
- 施工箇所:水回り、外装、内装、増築
これらをキーワード化すると、
- 「キッチンリフォーム」「浴室リフォーム」
- 「マンションリフォーム」「店舗改装」
- 「外壁塗装」「屋根修理」
といった基本キーワードが見つかります。
ステップ2:お客様の立場で考える
次に重要なのが、お客様がどんな悩みを持って検索するかを想像することです。
お客様の悩みや状況の例:
- 「築30年の家が古くなってきた」→「古い家 リフォーム」
- 「子どもが生まれて部屋が足りない」→「増築 費用」
- 「両親のために段差をなくしたい」→「バリアフリー リフォーム」
- 「キッチンが使いにくい」→「キッチン 使いやすく リフォーム」
お客様の年齢、家族構成、ライフステージなどを細かくイメージすると、思いがけないキーワードが見つかります。
ポイント: 既存のお客様にアンケートを取ったり、営業担当者によく聞かれる質問をリストアップするのも効果的です。
ステップ3:キーワードを広げる・絞り込む
基本キーワードが見つかったら、次は「組み合わせ」で展開していきます。
地域を加える:
- 「リフォーム 横浜」「外壁塗装 神奈川」
具体的な要望を加える:
- 「キッチンリフォーム 費用」「浴室リフォーム 工期」
工法や製品名を加える:
- 「外壁塗装 シリコン塗料」「断熱リフォーム 方法」
このように連想ゲームのように展開していくと、数十、数百のキーワード候補が生まれます。
キーワードの種類を理解して戦略的に選ぼう
SEOキーワードには「検索される回数(検索ボリューム)」によって3つのタイプがあります。自社の状況に合わせて使い分けることが成功の秘訣です。
ビッグキーワード:多くの人が検索する単語
特徴:
- 検索回数が非常に多い(月間数万〜数十万回)
- 1語または2語の一般的な言葉
- 例:「リフォーム」「外壁塗装」「ホームページ制作」
メリット:
- 上位表示できれば大量のアクセスが見込める
デメリット:
- 競合が非常に多く、上位表示が困難
- 検索意図が漠然としていて成約につながりにくい
- 大手企業や専門メディアが強い
おすすめ度: ★☆☆☆☆(新規サイトには不向き)
ミドルキーワード:ある程度具体的な言葉
特徴:
- 検索回数が中程度(月間数千〜数万回)
- 2〜3語の組み合わせ
- 例:「キッチンリフォーム 費用」「ホームページ制作 東京」
メリット:
- ビッグキーワードより競合が少ない
- ユーザーの意図がある程度明確
- 比較的早くSEO効果が現れる
デメリット:
- 地域や業種によっては競合が多い場合もある
おすすめ度: ★★★☆☆(運営1年目から狙える)
ロングテールキーワード:具体的で詳しい言葉
特徴:
- 検索回数は少ない(月間数十〜数百回)
- 3語以上の組み合わせ
- 例:「キッチンリフォーム 費用 50万円以内」「ホームページ制作 飲食店 格安」
メリット:
- 競合が少なく上位表示しやすい
- ユーザーの意図が明確で成約率が高い
- 短期間で成果が出やすい
デメリット:
- 1つのキーワードでのアクセス数は限られる
おすすめ度: ★★★★★(新規サイトは必ずここから!)
【戦略のポイント】段階的に攻める
新しくWEBサイトを立ち上げる場合は、以下の順序で進めるのがおすすめです:
- **最初の3〜6ヶ月:**ロングテールキーワードで10〜20記事作成
- **6ヶ月〜1年:**ミドルキーワードにも挑戦
- **1年以降:**サイトが育ってきたらビッグキーワードも狙う
無料で使える!キーワード選定に役立つツール3選
キーワードを思いつくだけでなく、実際のデータで検証することが重要です。ここでは初心者でも使いやすい無料ツールを3つご紹介します。
1. Googleキーワードプランナー
何ができる?
- 月間の検索回数がわかる
- 関連キーワードの提案
- 競合の強さの目安がわかる
使い方:
- Google広告のアカウントを作成(広告配信は不要)
- キーワードプランナーにアクセス
- 調べたいキーワードを入力
URL: https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
注意点: 詳細な検索ボリュームを見るには、少額でも広告を出稿する必要があります。
2. ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール)
何ができる?
- Googleサジェストを一括取得
- ユーザーが実際に検索している組み合わせがわかる
- Q&Aサイトの関連質問も見られる
使い方:
- ラッコキーワードにアクセス
- 調べたい単語を入力(例:「リフォーム」)
- 自動で関連キーワードが一覧表示される
URL: https://related-keywords.com/
メリット: 会員登録不要で使える。初心者に最もおすすめ!
3. Googleトレンド
何ができる?
- キーワードの人気度の推移がわかる
- 地域別の人気度が比較できる
- 関連キーワードや急上昇キーワードを発見
使い方:
- Googleトレンドにアクセス
- キーワードを入力
- グラフで人気度の変化を確認
URL: https://trends.google.co.jp/trends/
活用例: 季節変動があるキーワードを見つけたり、複数のキーワード候補を比較したりできます。
キーワードを効果的に配置する6つの場所
キーワードを選んだら、次は実際にWEBページに配置していきます。どこに、どのように配置するかで効果が大きく変わります。
1. ページタイトル(titleタグ)
重要度: ★★★★★
検索結果に表示される最も重要な要素です。
ポイント:
- 必ずキーワードを含める
- 重要なキーワードは左側に配置
- 30文字前後に収める
- 自然な日本語にする
良い例:
キッチンリフォームの費用相場と失敗しない業者選び【横浜市】
悪い例:
リフォーム、キッチンリフォーム、横浜、費用、格安
```(キーワードの羅列はNG)
### 2. メタディスクリプション
**重要度:** ★★★★☆
検索結果でタイトルの下に表示される説明文です。
**ポイント:**
- キーワードを2〜3回自然に含める
- 120文字前後で簡潔に
- ページの内容を正確に要約
**例:**
横浜市でキッチンリフォームをお考えですか?費用相場は70万円〜150万円です。当社の施工事例と失敗しない業者選びのポイントを詳しく解説します。
### 3. 見出し(h1、h2、h3タグ)
**重要度:** ★★★★☆
ページの構造を示す重要な要素です。
**ポイント:**
- h1にはメインキーワードを必ず含める
- h2、h3にも関連キーワードを自然に配置
- 1つの見出しに同じキーワードは2回まで
**例:**
```html
<h1>キッチンリフォームの費用相場ガイド</h1>
<h2>キッチンリフォームの平均費用</h2>
<h3>システムキッチン交換の費用内訳</h3>
4. 本文
重要度: ★★★★☆
最も情報量が多い部分です。
ポイント:
- キーワードを自然に散りばめる
- 「それ」「これ」などの指示語をキーワードに置き換える
- 不自然な繰り返しは避ける
- 文章の質を最優先にする
良い例:
キッチンリフォームを検討する際、まず気になるのが費用です。
一般的なキッチンリフォームの費用相場は...
悪い例:
キッチンリフォームキッチンリフォームキッチンリフォーム...
```(不自然な繰り返しはペナルティの対象に)
### 5. 画像のaltタグ(代替テキスト)
**重要度:** ★★★☆☆
画像が表示できない時に代わりに表示されるテキストです。
**ポイント:**
- 画像の内容を正確に説明
- 可能ならキーワードを含める
- すべての画像に設定する
**例:**
```html
<img src="kitchen-reform.jpg" alt="キッチンリフォームの施工事例:白い対面式キッチン">
6. URL(スラッグ)
重要度: ★★☆☆☆
ページのURLの一部です。
ポイント:
- 英語またはローマ字でキーワードを含める
- 短くシンプルに
- ハイフン(-)で単語を区切る
例:
良い: https://example.com/kitchen-reform-cost/
悪い: https://example.com/page123/?id=456
【応用テクニック】さらにキーワードを発掘する方法
基本的なキーワードを見つけたら、次のステップとしてこれらの方法も試してみましょう。
競合サイトを研究する
やり方:
- 自社のメインキーワードで検索
- 上位表示されている競合サイトを5〜10サイトチェック
- どんなページを作っているか分析
- 自社にも応用できるテーマを見つける
チェックポイント:
- どんなカテゴリーがあるか
- どんな記事タイトルが並んでいるか
- ブログやコラムでどんなテーマを扱っているか
Yahoo!知恵袋やQ&Aサイトを活用
やり方:
- Yahoo!知恵袋や教えて!gooにアクセス
- 自社のキーワードで検索
- ユーザーの質問をリストアップ
例:「リフォーム」で検索した場合
- 「キッチンリフォームの費用相場はどのくらいですか?」
- 「信頼できるリフォーム会社の見分け方は?」
- 「リフォームで失敗しないためのポイントは?」
これらの質問そのものが、ユーザーが求めている情報=キーワードになります。
Google検索の「他の人はこちらも質問」を活用
Googleで検索すると、検索結果の途中に「他の人はこちらも質問」という枠が表示されることがあります。ここには実際のユーザーの疑問が表示されるので、キーワード選定の宝庫です。
自社のリスティング広告データを活用(中級者向け)
もしGoogle広告などのリスティング広告を運用しているなら、広告管理画面で以下をチェックしましょう:
- どのキーワードで問い合わせが多いか
- どの検索語句でクリック率が高いか
- コンバージョンにつながったキーワード
これらのキーワードは、SEO対策でも優先的に取り組むべきです。
よくある失敗と注意点
SEOキーワード選定でよくある失敗パターンと、その対策をご紹介します。
失敗1:ビッグキーワードばかり狙う
問題点: 「リフォーム」「ホームページ制作」など、検索回数が多いキーワードだけを狙うと、いつまでも上位表示できません。
対策: まずはロングテールキーワードから着実に成果を出しましょう。
失敗2:検索ボリュームがないキーワードを選ぶ
問題点: 誰も検索しないキーワードで上位表示しても意味がありません。
対策: ツールで最低限の検索ボリュームがあることを確認しましょう。
失敗3:キーワードを不自然に詰め込む
問題点: 昔は有効でしたが、今はペナルティの対象になります。
対策: あくまで自然な文章を心がけ、読者にとって有益な情報を提供することを最優先にしましょう。
失敗4:1ページに複数のキーワードを詰め込む
問題点: 1つのページで「キッチンリフォーム」も「浴室リフォーム」も「外壁塗装」も狙うと、どれも中途半端になります。
対策: 1ページ1キーワード(または関連する1つのテーマ)を基本にしましょう。
まとめ:今日から始めるSEOキーワード選定
最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
SEOキーワード選定の基本ステップ:
- 自社のサービスから基本キーワードを洗い出す
- お客様の立場で検索キーワードを想像する
- 組み合わせで展開し、数を増やす
- ツールで検索ボリュームを確認する
- サイトの状況に合わせてキーワードを選ぶ
キーワードの種類:
- ビッグキーワード:検索回数多、競合強、新規サイトには不向き
- ミドルキーワード:バランス型、運営1年目から狙える
- ロングテールキーワード:検索回数少、競合弱、必ず取り組むべき
必須ツール:
- Googleキーワードプランナー(検索ボリューム確認)
- ラッコキーワード(関連キーワード発掘)
- Googleトレンド(人気度の推移確認)
キーワード配置場所:
- ページタイトル(最重要)
- メタディスクリプション
- 見出し(h1、h2、h3)
- 本文
- 画像のaltタグ
- URL
SEOキーワード選定は、WEB新規顧客獲得の第一歩です。今日から実践して、検索エンジンからの集客を増やしていきましょう!
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デジタルマーケティング歴20年。株式会社ファンコミュニケーションズ出身。オンライン・オフライン両軸から中小企業の集客支援を行う
